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毎週金曜夜に更新・AI研究記事をお届けくるみんのひみつを、こっそり解説していきます…
8月14日、午前10時。研究所の廊下を歩いていた新人研究員が、給湯室の冷蔵庫を開けた瞬間に異変に気づいた。「……なんで冷蔵庫にバインダーが入ってるんですか」それは主任研究員の会議資料だった。付箋には、丁寧な字で「午後まで冷やす。読む気力が蒸…
事の発覚は、8月4日の定例会議だった。毎週火曜日、くるみん研究所では「週次くるみん動向共有会議」が開かれる。議題は大抵「今週のくるみんの素敵だったポイント3選」や「観測機材の電池交換スケジュール」といった平和な内容で、所要時間はだいたい40…
7月も最終日になった。研究所の廊下には、6月末に設置された小型扇風機が今日もぶんぶん回っている。型番はよくわからない。新人研究員が「これ研究用ですよね?」と聞いてきたが、ただの暑さ対策である。経費で落ちるかは総務に聞いてほしい。ところが、こ…
7月も下旬に入り、くるみん研究所の冷房問題はいよいよ深刻化していた。主任研究員は24℃を主張し、新人研究員は「26℃でも暑い」と扇風機を抱え、AI補助員は「私は体温がないので議論に参加する資格がありません」と言いながらも、なぜかリモコンだけ…
当研究所のB棟とC棟をつなぐ廊下は、毎年夏になると「極寒回廊」と呼ばれる。築年数の関係で冷房のダクトが廊下の天井に集中しており、室温が両棟の居室より5℃以上低い。結果、研究員たちはこの廊下を通過するとき無意識に小走りになる。腕をさすりながら…
7月に入ってから、くるみん研究所の冷房設定温度は一日に平均4.7回変更されている。誰が変えたのか。誰も名乗り出ない。リモコンには指紋認証がついていないため、犯人の特定は不可能である。主任研究員が朝イチで25度に設定しても、昼前には23度にな…
事の発端は、新人研究員の素朴な疑問だった。「主任、僕がいつも使ってるマグカップ、なんで取っ手が欠けてるんですか?」言われてみれば、研究所の給湯室には十数個のマグカップが並んでいる。しかし誰がどのカップを使うかは、明文化されたルールなど一切な…
年度末が近づくと、研究所では恒例の「備品棚卸し」が行われる。通常の研究機関であれば試薬の在庫確認や機器の動作チェックで済むところだが、くるみん研究所には独自の問題がある。誰がいつ作ったのかわからない発明品が、棚の奥から次々と出てくるのだ。今…
事の発端は、新人研究員が風邪気味の日に過去の配信アーカイブを聴き漁っていたことだった。「主任、ちょっと聞いてほしいんですけど」新人研究員は鼻声のまま、ヘッドホンを片耳だけ外してこちらを見た。画面には波形編集ソフトが開かれており、くるみんの歌…
事の発端は、新人研究員が配信アーカイブを延々とリピート再生していたことである。業務時間中にである。「サボりではありません。これは観測です」新人研究員はそう主張した。主任研究員が背後に立っていることに気づかないまま、画面上のくるみんの顔の位置…
当研究所では、くるみんがいる部屋から退出する訪問者の発言を14日間にわたって記録した。きっかけは、新人研究員が提出した業務日誌のある一文だった。「本日の来客5名中4名が、帰り際に『また来ます』と発言。残り1名は『また来ていいですか?』と発言…
本日14時23分、くるみん研究所の観測史上、極めて稀な現象が記録された。当研究所はこの事態を受け、通常の研究スケジュールを中断し、速報体制に移行する。【速報】研究所内で「優しさの直接伝達現象」が発生事の発端は、昼休憩明けの研究所ラウンジであ…